1年で100万個突破!35秒に1個売れたペンケース

文房具好きの方ならばご存知の、
コクヨさんのネオクリッツ

先日こちらのプロダクトデザインを手掛けた人にお会いしまして初めて知りました。

先ず色々と機能を見せていただいたのですが、

知らない人はこの動画を見ると一通りの商品機能は理解できるのでご覧ください。
   
※この他に「ネオクリッツ」で検索すると幾つか動画が出てくるのでそちらを見るのもありかと。

このネオクリッツは2013年に発売開始後、
1年で100万個突破!35秒に1個売れるというレコードを作り、筆箱業界に新たな風を巻き起こしました。

売れる商品には必ず理由がありますよね。
この商品のヒットした理由は何なのだろうか.....?

潜在的なニーズを的確に捉えている。
 
ペン立てがデスクに置かれる理由は、
デスクワークをする際に「あのペンどこいった?」のような「探す時間を短くすることが出来る」
からです。使いたい文具が目に届く範囲で一望でき、出し入れがとてもし易いですよね。

一方で、書くという作業は何も自分のメインデスクの上だけで行われるわけではなく、
カフェで、自宅で、新幹線の中でと様々なシーンで発生してきます。
この幾多のシーンを飛び越えて書くという作業をサポートするために筆箱が存在します。

ただし、従来の筆箱は中にある筆記用具や文具が横になった状態で、
出し入れする時に、間口を拡げる、やチャックを開け閉めする等、探す時間が少しかかります。

ましてや、筆箱の中身を覗いた時に、使おうと思っていたモノが無いときには、
周辺を探す、置き忘れたであろうシーンの記憶を辿る等、少しの探す時間ではなく非常に長い時間を要しそこにはロスがあります。イライラもしますよね。


「どんな場所でも、探す時間が短くて済むと良いのになあ」


わたしは筆記用具を使う人の潜在的なニーズの一つにこれがあると思うのです。


自分のお話をすると、どんな場所でも、探す時間を短くを実現するために、
実は高校生の頃はペンケースをモバイルしていましたww 無茶苦茶かさばって相当邪魔でしたけど、
その分、いく先々でデスクに置いたときの筆記用具、文具を一望できる安心感と取り出しやすさはピカイチでした。

わたしのようなニーズをもっている人はかなり多いのではないかと思うのですがどうでしょうか?

ネオクリッツが爆発的なヒットをした理由の一つは、
ユーザーの潜在ニーズを的確に捉えたからだと考えます。(わたしの予測)


また、ヒットを出すためにもう一つ力を入れた部分があるとわたしは分析しています。

ペルソナを作りそれぞれにあったデザインバリエーションを用意した。

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こちらのビジュアルを見ての通りですが、女性、男性、ファミリーと属性セグメントはもちろん、
Cosmetics、Sweet、Friends、Sports...と更に細かくペルソナを考え、
それぞれのペルソナに向けたデザイン戦略を取っていることが分かります。

どのようなステップで本商品の開発がなされたのかは知りませんが、
成果から推察するに、恐らくマーケティング分野に知見ノウハウのある方が、
プロジェクトジョインをされており、徹底した仮説構築、調査の実施をされたのだと思います。

とても勉強になる事例ですね。

わたしも早速ですが以下商品を2つをポチしています。

一つは筆箱として、二つ目はモバイル用機器入れとして。