「2015年9月号 宣伝会議」の中に、ブランドマーケター30人の発想法という特集ページがありました。
 

コーセー コンシューマーブランド事業部 鴇崎(ときざき) 氏が手掛ける「雪肌精(せっきせい)」に関しての記事から学ぶ点・共感する点があったのでご紹介。
 

参考記事:中華調味料にもヒント!? ヒット商品は買って試す
 

 

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幅広い年代の女性に支持され、日本からアジアへと市場を広げる、コーセーのスキンケアブランド「雪肌精」は、2015年に誕生から30年を迎えた。特に人気の高い化粧水は、1985年の発売以来、累計出荷個数が4900万本(2015年5月末)を超えるロングセラー商品。親から子へ、さらに孫へと受け継がれながら3世代で愛用する消費者も少なくない。

人気の高い「化粧水」に関しては累計出荷数が4900万本を超えるロングセラー商品とのこと。
発売30周年て、わたしとほぼ同時期に生まれたブランドですよ。長きにわたり愛されていますね。
 

今年は30周年を記念して、1年間を通じてプロモーション活動をされていますね。

ディズニー映画「シンデレラ」とのタイアップキャンペーンなんかは記憶に新しいです。
 

「周年」はまたと無い貴重な契機ですから、活用される企業・ブランドが増えていますよね。
 

先日話題になった「ジャポニカ学習帳 45周年」なんかも周年事業ですね。

参考記事:「歴代ジャポニカ学習帳 復刻版5冊セット」ネット上の反応を見てみた。

 

同記事内に、鴇崎(ときざき) 氏のアイデア発想法が載っていました。

商品企画やプロモーションのアイデアを発想するために鴇崎氏が日ごろから実践しているのが、国内外の化粧品はもちろん、異なる分野であっても話題になっている商品を自ら買って試してみることだという。「売れている商品はどんな感触なのかを実際に試し、何が生活者に受け入れられているのかを考えるようにしています」と話す。

中でも最近興味をもった商品として挙げたのが、味の素が販売する中華調味料「香味ペースト」だ。中華調味料としては従来にないチューブ型を採用している点が斬新であるだけでなく、使用量の目安として、キャップの大きさを基準にしている。料理によって「キャップの半周分」「1周分」を絞り出せば適量と表記している。

「化粧品でも、使用量の目安として"さくらんぼ粒"とか"真珠大"などと書きますが、どれだけの量なのかリアリティに欠けるところがあります。実際に手元にあるキャップを使用量の基準にするというのはとても分かりやすく、化粧品にも応用できそうだと感じました」と話す。

そのほか、スーパーの店頭で吊り下げられている、小袋が連なったお菓子のパッケージも気になったという。

「例えば、デザインが違うミニサイズの雪肌精が何連にもつながって店頭に飾られていたら、特に外国人観光客の方々に、お土産用として手に取っていただけるかもしれないと思いました」など、異なる分野であっても、常に"雪肌精にアレンジしたらどうなるか・どんな価値をつけられるのか"を想像しながら、あらゆる製品を実際に体感して研究するのが、鴇崎氏のアイデア発想法と言えそうだ。

ヒット商品にはヒットたる所以があるわけで、それを分野問わず体験して研究されているとのこと。

中華調味料、お菓子のパッケージといったようにダイナミックに化粧品の分野を飛び越えてます。

しかも、購入して体感するということを大事とおっしゃっています。
 

競合他社がひしめく中で同じ場所で考えていても鋭いアイデアが出てこないからなんでしょうね。

 

ヒット商品を研究(購入〜体感)して、要素分解して、ケーススタディする。
 

わたしも良く行いますが、このワークは「アイデア発想の法則」と言ってよさそうです。


アウトプットが駄作だとしてもこのプロセス自体が結構「血肉」になりますよ。オススメです。

 

この作業がしにくいのが、高級商材(家、車等)です。

だってそんなにほいほい買えませんから笑  模索中でございます。

 

それでは。