長岡関連記事3本目です。地方ネタは本当に新鮮で書き易いですね。


参考記事1:長岡で知ったすごすぎる花火大会。年に一度現れる【フェニックス】は一生のうちに一度は見たい。
 

参考記事2:【洋風カツ丼】は長岡の共通言語。ケチャップソースは不思議な味わいでした。
 

主目的の私立恵比寿中学のライブ時に飛んでいた【ドローン】から感じたことを書いておこうと思います。 





ライブ中、上を見上げるとこんな形の【ドローン】が飛んでいました。

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image via / here


ニュースやネットで姿は見たことがあるものの、実物はこれが初めてで、

ほぼ間違いなく【空撮】を目的に飛んでいたのでしょうけど、見つけた時は【ドキッ】としました。

 

4月に首相官邸の屋上にドローンが知らぬ間に落下(着陸?)していたことに懸念の声が大きく上がり、マイナス面がばかりが目立ち、それに目や耳が慣れてしまっているからでしょう。


このような偏見・先入観を体で覚えてしまっている自分が少し残念でした。

 

アメリカでは商用利用として大きな話題にもなっていると聞きます。

米国連邦航空局(FAA)では、基本的に【ドローン】の商用利用を禁止しているそうですが、例外として、個別に条件を付けながら、許可を出しているようです。


現在許可を受けているのは、農業、鉱業、建設業、映画撮影、インフラ保守管理、保険業などの企業/組織で、その数は300社を超えると聞きますので、各分野で利活用に積極的なことが良く分かります。


今後のドローンの活用の展望も想像しながら現在の問題点とメリットを整理しておきたいと思います。


(日本のメディアによって備えた偏った見方を中和しておきましょう。)

 

 

問題点

 

・安全性


天気もよく、障害物が何もないところでは問題なく飛ぶ【ドローン】ですが、ひとたび環境が悪化すると、まだまだそれに対応できるところまでは来ていない。


深刻な問題のひとつは、障害物を見て、それをよけることができるかと言われています。

一般市民への危険も少なくない。【ドローン】を目的地に向かわせるのは良いが、たまたまそこに人がいたらどうするのか。

人をうまくよけて着陸したり、荷物を降ろすことができるのかどうか。


また、経路の途中に樹木やビルなどの建物、車などがある場合、うまくそれをよけて飛行できるのか。


このような障害物を検知できるセンサーと、それを解析し、飛行経路をうまく変更できる必要がある。


操縦ミスによる事故の危険も懸念されているようです。

数キログラムあるいはそれ以上の重さのものが空から落ちてくるのだから、当たり所が悪ければ大ケガ、あるいは死を招く可能性も十分にあります。


免許もなく誰でも操縦できるということも大きなリスクと言えますね。

 

 

・プライバシー


【ドローン】が突然自分の庭に現れたらどう思うか想像すれば、プライバシーの問題は一目瞭然です。


単にプライバシーだけでなく、家の状況などを調べられ、そのとき人がいないことが分かれば、

空き巣を狙われることも十分考えられます。

 

・犯罪/テロ


米国ではホワイトハウスにドローンが落下したことが、今年1月に大きな問題となり、日本でも4月の首相官邸屋上へのドローン事件に、懸念の声が大きく上がっています。


【ドローン】が悪の手で使われ、爆弾などを持って飛んできたらどう対応するのだろうか。

極めて大きな問題をかかえています。


商用や一般ユーザーに対しては、規制やルールを作ることである程度、【ドローン】の安全性等を確保できるとおもいますが、悪の手にかかると、このようなルールは一切通用しないので、当然守りを固める必要があります。

 

 

メリット 


・これまでできなかったことができる
 

・スピードがあがる


・コストが下がる


例えば、災害現場などで、人が簡単に立ち入ることができないところに入っていって、その状況を撮影したり、広大な建設現場の様子を撮影して、設計どおりに建設が進んでいるかを、これまでかかっていた大きなコストをかけずに確認することができます。
 

広大な農場では、農地や作物の状況確認、肥料や農薬等の散布に【ドローン】を使えば、これも安価に素早く対応ができることになります。

 
 

・便利になる


Eコマース大手のAmazonは、近い将来【ドローン】を使って注文された商品を届けるサービスを行いたいと発表しており、すでにその実験を行っているようです。

Amazonに負けじと、Googleや貨物大手のDHLなども、同様の計画を持っていると聞きます。

【ドローン】を活用することで、注文してから30分以内に商品を届ける。これができればユーザーにとってこんな便利なことは無いはずです。

 

 
 

取り急ぎ日本では、音楽体験創出】がドローンの活路になる。


人が近づけない危険地帯での災害救助やビジネス現場、または映像表現の一環など、

米国と同様に、日本でも【ドローン】を幅広い分野で活用しようとする動きが広まっています。


軍用偵察機としての【ドローン】の歴史自体は古いようですが、

ここ数年で低価格化や小型化によって一般人にも比較的入手しやすくなっています。


特に、活躍の場を拡げているの分野が【音楽】です。


エビ中のライブで見た1体の【ドローン】はパフォーマンスの模様を空中撮影するといういわば慣れ親しんだドローン活用の一つだが、全く別の活用をすることで新たな音楽体験を提供している例がありました。

 


・アメリカのロックバンド、OK Goの
「I Won’t Let You Down」のミュージックビデオ 

 


PerfumeのMVで知られる関和亮監督といった日本のクリエイターとコラボし日本で撮影された同曲のMVは、何と全編【ドローン】で一発撮り。空中からの見事な映像は国内外で話題を集めた作品です。


これは話題になりましたよね。現時点で2,300万回以上も再生されています。 

 
 

・衝撃を与えたPerfumeの『紅白』パフォーマンス


その後、『NHK紅白歌合戦』の大きな舞台でドローンを演出の一環として取り入れ、幅広い層へと認知が広がるきっかけを作ったのがダンスアイドルグループ【Perfume】だった。


「Cling Cling」をパフォーマンスするPerfumeの周囲をふわふわと飛び交う、カラフルに点滅する7つの提灯。

三角のような形になったり、波のようにうねったり、円を描きくるくる回ったり、様々に陣形を変えていく。その革新的な映像に驚いた人も多いのではないでしょうか。


この演出を手掛けたのは、海外からも注目されているRhizomatiksの真鍋大度氏。


ライゾマさんのクリエイトパワーは圧巻です。


参考記事:確信!!サカナクションは音楽を超えて「物事の捉え方」を教えてくれる。
 


・CAPSULEの楽曲「 」では“ドローンレース”をテーマにしたMV

さらに、真鍋氏はダンスミュージック×【ドローン】という新たな表現にも成功をしており、幅や奥行きに革新性を加えています。 

 



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いずれもこれまでの音楽表現にはなかった新しい世界です。


Perfumeのパフォーマンスにあったように、

ドローンはプログラミングが可能なため、予め動きを想定することもできます。


そのため、複数機を組み合わせた利用にも適しているようです。

使い方次第で、サカナクションが使い広まったニンジャーライトを超えるアイデアが生まれる可能性があるということです。

 

日本では商用というよりも、音楽体験創出というテーマで活用が広がりそうな気がします。

概念的には、エンタテイメントですね。


【ドローン】×ゲーム、【ドローン】×アニメ も近々創造されてくるのではないでしょうか。


まとめ


以上のように、問題点も多いがメリットも多い分、活躍シーンも広い【ドローン】。

特に音楽分野とは高い親和性があると感じます。


問題点が多いからと言って単に規制ばかりでその使用を抑えるのはもったいないですし、社会成長も無いように思います。


安全且つ有効に働く【ドローン】の規制や活用法の模索や開発が求められていますね。

何か目的をもって一度は活用をしてみたいところ。


それでは。