興味深いニュースを目にしました。

ツイッター、日本に開発拠点 年内にも始動 米国以外で初

交流サイト(SNS)大手、米ツイッターで世界戦略を統括するシャイリッシュ・ラオ副社長は3日、日本経済新聞の取材に対し「日本でサービス開発を始める」と述べた。ツイッターが米国以外に開発拠点を設けるのは初めて。日本の利用者数が2014年の1年間で4割増えたとして「日本は非常に重要な市場だ」と強調した。


Twitter logo


アップルが横浜に開発拠点を作るのと同じく、ツイッターもアメリカ以外で初の開発拠点を東京に構えるとのことです。 10人程度のオフィスで規模はそこまで大きくありません。

このニュースによれば、売上げも利用者も増進しているという。2014年の日本の利用者の伸びは4割、ユーザー数は世界5位。ラオ副社長は日本は非常に重要な市場として日本を挙げています。



「えっ?いまさら?」「流行っている感じしないけど?」



このような違和感を覚える方もいたのではないでしょうか。わたしも最近になって目的をもって使い始めたわけですが、それ以前は2009年-2010年で使い倒して、スリープしていましたし。

日本のツイッターユーザー増進の背景を少しリサーチしてみたところ特殊な使い方をしている層がここ数年で増えていることがわかりました。

この特殊な使い方をしているという層は特に若者のボリュームが大きいようです。


複数キャラを使い分ける若者


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電通の調査
によれば、複数キャラを使い分けてコミュニケーションをとる若者が増えているという。「ウラオモテ」があるというよりは「周りと上手にやっていくため」というテクニックとして普及しているようです。

クラスでは元気なリーダーキャラだけど、こっちのイツメン(いつものメンバー)では毒舌キャラ。
でも本当は一人でアニメを見るのが好きなぼっちキャラ、みたいに、相手に合わせて「見せる自分」を使い分ける。「なんと面倒な…」という上の年代の方からのつぶやきが聞こえてきそうですが、これもSNSがなかった時代の若者よりも多くのつながりを持ち続けている、いまの若者だからこその処世術。その根底には「まわりとうまくやっていくことが大事」というマインドがあるから。
いまの若者はウラオモテがあって、信用できない、、、というわけではないのでご注意を。

 

この使い分けのテクニックはSNSの中にも存在し、代表的なのがツイッターの複アカ(複数アカウント)持ちというスタイルだそうです。

若者のTwitterの使い方として、「複アカ」=複数アカウントの併用、というのが当たり前になっています。データでは、Twitterに登録している高校生の3人に2人(62.7%)、大学生でも2人に1人(50.4%)が複数のアカウントを持っている、という結果になりました。
最も利用が活発な女子高生で見ると、4人に3人(72.8%)、個数にすると平均でなんと3.4個でした。

ネット上では、本アカ、サブアカ、捨てアカなんて言葉がありますが、「本アカ」は実際の自分としてメーンのアカウント、サブアカや捨てアカは、趣味のためのアカウントとか、ちょっと様子を探るためのアカウントだったり。こんな使い方が普通に行われていますが、数字にしてみるとなんともリアルです。
実際、このあたりは若者との会話の中でのリアルなエピソードがたくさんあります。
「私、アカウント8個持ってます!」とか、「趣味用のアカウントがあってそっちでは気兼ねなく好きなことつぶやいてます」とか、「会ったばかりの友達にいきなり本アカ教えるのはちょっと…」とか、「思いっきり愚痴を吐きたい用のアカウントがあって、それは誰もフォローしてないし、されてないんです」とか。最後のエピソードなんて王様の耳はロバの耳ですが、相手のタイムラインを「埋めると悪い」ので、アップしたい写真はコラージュして1枚にまとめる、なんて発言もあったりして、SNSを通じたつながりの中でも、まわりとうまくやっていく意識が強いのです。

これが当たり前だというのだから凄い。欧米の若者から見たら不思議でしょうがないでしょう。若者の「複アカを持つ」という新たな常識がこの数年の利用者伸長を増進に強い影響を及ぼしているといって間違いないですね。

ただし、ツイッターが発表しているユーザー数というのは「アカウント数」のことでありリアルなユーザー数ではないということになります。


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この実態は全く認識ありませんでした。

日本に開発拠点を作るくらいですから、日本の若者の特性にローカライズされたサービスもこれからは沢山でてくるのでしょう。ツイッター的には更にスケールするためには取り組まなければいけないミッションですね。今後の動きは要チェックです。

ニュースから感じたことを簡単なコメントしておきます。


1)ツイッターはフェイスブックと同じく、様々なwebサービスログインのIDになっている事実に、この「若者は複アカ」という実態を重ねると、各webサービスが発表しているユーザー数はリアルとは幾ばくか差があるということ。


2)ラインのグルチャによるいじめや事件が多発している中、複アカが若者に持たらすデメリットの想定と対処策はきちんととる必要があるということ。


3)そして最も重要なことは、こういったSNSに明るい、スマホネイティブ、ソーシャルネイティブな子達はどのようなビジネスがウケるのか。あるいは、どのような職場、企業を好むのか。先き行く大人達は価値観に乖離を感じながらこういったことを考えなければいけないということ。


このブログの中でも若者達の実態やマインドは興味深く、追いかけて行きたいと思ってます。
 


ではでは。