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中東などからの難民や移民がヨーロッパに殺到しています。今、最も目の放せない社会問題です。これを受けた欧州のサッカークラブの動きに強く感銘しましたので考えをまとめておきます。



見聞きした内容によれば、ドイツ バイエルンミュンヘンやスペイン レアルマドリードが「苦しい生活を強いられている人たちを支援する社会的に責任がある」として、難民支援のために100万ユーロ規模(日本円にして1億3,000万円)の支援金の拠出を行うとしているようです。

その他、ポルトガル ポルトもヨーロッパチャンピオンズリーグで得た売上げを寄付するよう、UEFA(ヨーロッパサッカー連盟)に求める等、この動きは周辺国のサッカークラブまで広がって来ています。



さらに、お金での支援だけでなく、難民の若者のためのサッカートレーニングキャンプ開設や、語学(ドイツ語等)の授業も行おうとしていたり、チームが所有する施設やスポーツ道具を使ってもらうことも検討しているという。



日本が東日本大震災を受けたときにも同じようにして支援協力をしてくれましたが、ヨーロッパのサッカークラブの社会貢献力に改めて感銘しました。

これを素晴らしいと感じる点が、支援金だけでなく問題を現場からも解決をしようとする動き(=汗をかく)が伴っているところです。



一方、日本のサッカークラブに目を向けてみると、プロサッカー選手、個々では素晴らしい動きが見られますが「クラブという組織体」の国際社会貢献はまだまだ発展途上のように思います。



日本では安保法案のお話が連日協議なされていますよね。賛成派の中には「自衛隊派遣で日本の国際社会への貢献が増えるから」という考えを持つ人も少なく無いと思います。しかしながら、今回のケースのように国際社会貢献を担えるのは決して自衛隊だけではありません。スポーツは国境を軽々と超えてゆきます。Jリーグが目指すべき場所はここにあるのではないかと思うのです。


ではでは。