上五島と言われる中通島にはフェリー太古が通る【青方】という場所があります。海に山に自然がいっぱいの場所です。波止場では自由に釣りができるし、特に規制もなく海にも入れます。まあ大曽教会という見所、以外には何も無く観光で行く人は少数派でしょうが、わたしの場合、翌日に小値賀島に青方港からのフェリーで移動する予定を組んでいたため半日ステイすることにしたのです。何もないなーと思いながら海辺で寝てみたり、歌を歌いながら1人で散歩してみたり(人がいないので全然恥ずかしくないです)とにかくスローライフを満喫してみました。

IMG 6136

海が超奇麗。魚の姿も普通に確認できちゃうくらいです。散歩の途中に見つけた民宿を訪ねてなんとか素泊まり予約を取るというノープランぶり。一部屋空いていて本当に良かったです笑 こよりのおばさん達は東京から来たのが本当に珍しいようで質問攻めに会うという始末。仲良くなれば食事も間に合うかなと期待しましたが、予約時間が遅すぎたようで食事は出せないという結果に。コンビニもスーパーも無いとなればその日の夕飯は?なし? そうはいかぬと夕飯を求め町歩きをしていると一際、輝くお店を見つけました。

IMG 6155

【居酒屋 一輝】

一際輝くというのは名前であって決して店が輝いて見えたわけではありません。また、表にあるメニューを見ると不安になるくらい手書きでカジュアルでメニューが少ない。しかも中が見えないので非常に入りにくい。とはいえ、入らねば夕飯抜きという事態になりそうだったので勇気を出して扉を開けると。

IMG 6160

意外や中は非常に広く、50人くらいは余裕で宴会できるお座敷とカウンターで構成されている良店でした。入ると直ぐさま大将が登場。どこからどう見てもTKOの木下。あるいはつるべえさん。東京から1人で来たことを伝えるととんでもないテンションで向かい入れてくれました。「東京から来た」が島のキラートークになることをこの店で学んだのは間違いありません。

IMG 6165

島ならやっぱり魚だろう。ということで17時からビールを注文し、おすすめのカツオの刺身&アジフライをつまみに1人で呑み始めたんです。金曜日でしたし誰か他のお客さんもくるだろうなー。と思っていましたが、18時、19時になっても1人も来ない。すると大将は「俺も呑むわ!」とビールを入れ始めヒラスの刺身特盛りと、アジのすり身をなんとタダで御馳走してくれました。ありがたや〜。魚が本当に新鮮で美味しく、大将の気前の良さに感激した青方の夜でした。

IMG 6167

IMG 6166

結局、大将と二人で24時まで呑んでたんですけどね。
 

・大将は60歳のアクティブシニア
 

・お店を運営し始めて24年。その前はJAや造船会社等多岐にわたる仕事を経験。
 

・佐賀で介護福祉を仕事にしている娘がいる。(23歳)
 

・福岡で美容専門学校へ通う息子もいる。(19歳)
 

・子供同士はめちゃくちゃ仲良し。写真も見ましたが間違いなく美男美女。
 

・しかし、どうやら2度離婚している。
 

・ゴルフ大好き。
 

・最近は女子ゴルフを見るのが楽しい。イ・ボミが大好き。
 

・ビール大好き。1日で20杯くらいは余裕で呑める。
 

安保法案や東京オリンピックまで、色んなことをお話しましたね。非常に濃厚な時間でしたよ。


「町に人がいなくて寂しい」とポロッと吐いていたのも印象に残っています。空き家が沢山あるから行政がお金をだしてリノベーションをして、若い子は無理だろうからシニアのセカンドライフ場所としてブランディングしていけば良いのに。という考えもお持ちでした。


また、次に小値賀島に行くということを伝えると、その場で小値賀の知り合いのお兄さんに電話をしてくださり、アポイントを取ってくれまして、この行動力にも感激。

当初、青方でまさかこんなにも濃い時間を過ごせるとは想像もしませんでした。本当にしゃべるのが大好きな大将で、人が来なければマンツーマンでの呑み合いも楽しめます。

旅先でこんな人に出会えたなんて超奇跡。

何かの機会に青方を訪れた際には、是非お立ち寄りください。間違いなく最高の時間になります。


ではでは。