001 o
既に 登場後1か月の受注台数が約10万台に達したことでトヨタ自動車のハイブリット車「新型PRIUS(プリウス)」が話題を呼んでいますが、これに関連して一昨日、「あのトヨタが!?」と目を疑うような新企画がスタートしました。

何と、新型PRIUS(プリウス)を構成する様々な部品を、二次元の美少女キャラクターに擬人化して紹介するというプロジェクトがスタート。40体もの美少女キャラクターが登場する。

その名も「PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS」

いわゆるアニメ、漫画「オタク」層を狙った宣伝の一環であることは一目瞭然で、 若者の車離れに歯止めをかける策を講じたということですね。

この企画に関しては、固い印象のあるあのトヨタ自動車が「オタク」層にチャレンジをしたということでネットを中心に話題が作られています。 ちなみに、プロジェクトの名前の由来は、新型プリウスが達成した世界トップレベルの「40.8km/L」という燃費をはじめとする大幅な進化が、当初「不可能」と言われていた部品たちによって成り立っていることに由来するとのこと。

今後の展開としては、
  • 10人の人気の高い女性声優陣がプリウスのカタログを読み上げる「VOICE CATALOG」

  • プリウスの試乗会に参加したユーザーの生の感想を歌詞にして楽曲をつくるという「REAL VOICE SONG」

  • 「PRIUS! IMPOSSIBLE GIRLS」の元になった部品を当てる三択クイズ「MATCHING GAME」
などの新コンテンツも準備中とのこと。とにかく美少女キャラクターを使い倒していくようですね。トレーディングカードやグッズなども用意するんですって!どうしたのトヨタさん!って感じです。

こちらがプロモーショントレーラーなんですけどマジで衝撃的。あのお固いトヨタ自動車が遂に壊れたかと思うほどの仕上がり。映像技術という点で見ると非常にハイクオリティな作品だと思います。



「日本の萌え擬人化技術は世界一」
と言われるほどになっているが、 それと日本のトップ企業がコラボをしてしまったという非常に興味深い内容で今後の展開から目が離せませんね。


今やマーケティングの手法の一つとして確立した「擬人化」

何もトヨタ自動車が珍しい訳ではなく、今現在一般層とオタク層の境界が曖昧になるほど様々な業界から「擬人化商品」「擬人化サービス」が登場していますよね。

こられの事例を整理するだけでもオタク層の急増を感じることができます。
毎年、日本のオタク市場規模を調査している矢野総合研究所の発表によれば2010年度のオタク市場規模は7931億円、2011年度は8920億円、2012年度は9522億円(予測)になるという。しかも、この市場規模にはトレーディングカードゲームや国内家庭用ゲーム、コミックの市場規模などが含まれていない(なお、全ての市場規模を合算すると日本のオタク市場は約3兆円と推定される)
同じ車カテゴリーでいけば、 オートックワンで一年前から展開しているクルマの擬人化ゲームアプリ「車なごコレクション」が有名です。新型PRIUS(プリウス)がパーツを擬人化しているの対して、150車種あまりの“クルマ”そのものを擬人化しているものです。
車なごコレクション
無料
(2016.01.22時点)
posted with ポチレバ
車なごキャラクターには、人気アニメ「ラブライブ!」の9人組声優ユニットで、昨年末の紅白にも出場を果たした「μ’s」のメンバーである久保ユリカさんや飯田里穂さん、さらには涼宮ハルヒ役などで知られる人気声優の平野綾さんなど豪華声優陣のほか、カスカベアキラさんなど多数の有名イラストレーター陣を起用しています。にわかのぼくでも分かるほどに超有名声優陣揃いです。

すでに成果も出ているようで、人気の声優・イラストレーターを起用することで「車なごコレクション」ではクルマに関心が薄いとされる20代以下のユーザーが60%以上を占めるなど、若年層から多くの支持を受けているようです。

この実績がPRIUS(プリウス)の企画を後押ししたんでしょうね。

他にも、 白沢パピコ(グリコ)

ゆきこたん(雪印コーヒー)

このように商品を擬人化することで、オタク層へ届けるというコミュニケーションは探すと結構事例としてあったことが分かります。

また、情報処理推進機構(IPA)が情報セキュリティの強化をPRするために作成したクリエティブ「パスワード―もっと強くキミを守りたい―」が昨年話題になっていましたね。擬人化という切り口が非常に効いていたPR施策だと思います。イラストのセンスがマジでハイレベル、普通に少女漫画で若年層の女性がターゲットということが一目瞭然。

このようにして「擬人化」というコンテンツはマーケティングコミュニケーションの手法として確立されてきており、セグメントがはっきりするので効果の出やすい施策として認知を広げているように思います。そして、オタク層はネットとの関わりが深いことからネット上での情報拡散にも期待が持てます。 外国人の中にも日本の萌え技術を好む人は多く、インバウンドマーケティングの世界でも活用が広がると見ています。
参考記事:【痛部屋(ITA-BEYA)】でインバウンドを結構取り込めるんじゃないかな?


一方で受け付けない層からは強烈な非難を引き起こす可能性もある

このようにして最近は大企業が、従来つながりの薄かった層の興味を喚起すべく相次ぎ「萌え」「オタク」を意識したキャラクター戦略をとるようになってきていますが、一方で受け付けない層から強烈な非難を引き起こす可能性も十分にあります。

分かりやすいのが、「碧志摩(あおしま)メグ」です。

今年5月、伊勢志摩サミットが開催される三重県志摩市で、海女萌えキャラクター「碧志摩(あおしま)メグ」が、「性的すぎて不快」と現役の海女ら約300人が公認撤回を求める署名提出したことが記憶に新しいです。 ポスターなどが市内に掲示されると、「海女という職業を冒涜(ぼうとく)している」と現役の海女さんや元海女さんから批判が起こったという。

批判の対象になったのは、その絵柄で、白い磯着に赤い腰ひもを付けたロングヘアの女の子の裾は大きくはだけ、膝や丸い胸の形もくっきり。プロフィルには、17歳で「彼氏募集中(笑)」。

特に公共性の高い組織が、女性キャラクターのみに重点を置いた内容を選ぶと反発を招きやすいという例です。

つまり、この新型PRIUS(プリウス)の美少女達を使ったキャラクター戦略もターゲットでない人達からは反発をされる可能性が高く、さらにトヨタ自動車という日本を代表する大企業だからこそ尚更リスクは高いようにも思います。

他にもリスクはあると思っていて、確かにオタク層へのアプローチには効果的なのかもしれませんが「売上」につながるかどうかがかなり懐疑的です。「車なごコレクション」は育成アプリなわけでアプリの中で課金がされればそれでビジネスにはなりますが、トヨタ自動車は違います。最終的には新型PRIUS(プリウス)を売らないと意味がないはずなのです。

恐らくこれだけのクオリティでコミュニケーションすればオタク層にはかなりのインパクトを与えることができるとは思うんですが・・・


世界のTOYOTA(トヨタ自動車)に行って欲しいことは擬人化ではなく地方

「若者の車離れ」という大きな課題へのソリューションとして、 決してこの斬新な企画を真っ向から否定をするわけではありませんが、世界のTOYOTA(トヨタ自動車)にぼくが願うのは「擬人化」といった小手先の戦略ではなく、既存概念にはないもっとイノベーティブなチャレンジをして欲しいんです。

セルフツイートでまとめてみましたが、まあこういうことなんです。 日本が置かれている状況とマーケティングをもうちょっと考えた方が良い気がするわけですね。

都心部にいる限りは本当に車いらないですからね。これから車を売るためには狙うべきは地方ですよ。地方移住か定住。それか海外か免許を持たない人を狙うしかありません。

新型PRIUS(プリウス)を購入してくれたら、「ピッカピカにリノベーションされた空き家を1年間貸してくれる。」とかキャンペーンやったらいいと思うんです。山とか付いてくるなら今のぼくは買いますね。(山探してます。)

こうすることで、地方に人材も流れるし、空き家も無くなり、働く人が増える。これがまさしく地方創生であり、既成概念に無いイノベーションで、世界のTOYOTA、日本のトップカンパニーがやるべきことだと思います。というかやって欲しい。

最後に

個人的には擬人化も面白いんですけどね。なんかちょっと苦肉の策感も否めなく残念。トヨタ自動車でなくとも良いので本当に地方移住とかをフックにした売り方やらないんですかね?絶対良いと思うんだけどな。まあ、都心部をどうしても狙いたいのならば小型自動車とか次世代型スケボーとかそういう都市部の生活にフィットした新型ビークルの開発しなきゃだめですね。

今日はあまりに目を疑うようなニュースが飛び込んできたので、自動車の今後を考えながら考えをまとめてみました。

今日はこの辺で。
それではー!