合法材(フェアウッド)使用率100%の家具メーカー「ワイス・ワイス」をご存知でしょうか。
最近知り得た超エシカル(環境保全・社会貢献)な企業です。

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こちらの書籍の中で紹介されていましたので、引用しながらまとめていきます。

木材調達の実態を知り愕然とした。

株式会社ワイス・ワイスは1996年創業の家具メーカー。

オリジナルブランド「ワイス・ワイス(WISE WISE)」の家具商品の企画開発・製造・販売のほか、商業施設や公共施設向けの家具・什器・建設工事を事業として行っている。また、「ワイス・ワイス・トゥールス」という、暮らしの道具をコンセプトにした家庭雑貨店などのリアル店舗も展開してします(東京ミッドタウン、表参道)。

ワイス・ワイスは創業以来、佐藤岳利社長のリーダーシップのもと「心地良さの本質を考える」「次世代のことを考える」「もの、こころを大切にする」という三つの精神を掲げて事業運営を進めています。同社の精神を反映してワイス・ワイスの家具は飽きのこないシンプルなデザイン、長期間使用に耐える堅牢さにより家具業界で独特の地位を確立してきた会社です。
あるとき、佐藤さんは、家具の原材料である木材調達の実態を知り愕然とする。同社が家具製造のために使用していた木材は100%輸入材であり、それらには違法伐採材が含まれているリスクがあった。
これでは家具製品を作れば作るほど、売れば売るほど、森林環境破壊と犯罪のお先棒(さきぼう)を担ぐことになってしまう。
違法伐採による影響は様々なものがあると言われています。
  • 生態系破壊や治水能力の喪失などの環境的影響
  • 貴重樹脂の無秩序な伐採
  • 汚職・腐敗の蔓延
  • 地域住民の伐採権をめぐる争い
  • 労働搾取
  • 税収不足による福祉を含む市域行政の不備 など
日本の木材輸入の現状を見ると、主要な輸入先である極東ロシアで5割、インドネシアでは7割以上もの木材が違法伐採によるものであり、全体では日本の輸入木材のうち22%が違法材であると報告されている。

一方、日本の木材市場の現状を見ると、日本は国土の2/3が森林という世界屈指の森林国で、その約半分が人口林であり、木材需要のほとんどをカバーできる量であるにもかかわらずその利用率は極めて低い。1960年代からの木材貿易の自由化により海外から安価な木材が大量に流れ込むようになり、現在では国内需要の7割以上が外材という極めていびつな市場となってしまった。

この事実はぼくも知りませんでした。今自分が住んでいる家に使われている木材ももしかしたら違法伐採によるものなのかも?と思ってしまうくらいのインパクトです。この事実を知ったら誰でも愕然としますよそりゃ。しかも、それを生業にしている人なら尚更です。正に森林環境破壊と犯罪のお先棒(さきぼう)を担いでいることになるんですから・・・

グリーン・プロジェクトを発足と合法材使用率100%の達成

自分たちの事業活動が世界の森林環境破壊と犯罪のお先棒担ぎになり、日本の森林 とコミュニティの衰退を助長してしまっている可能性を重く受け止めた佐藤さんは、2009年秋に 「グリーン・プロジェクト」を立ち上げ、2012年までに使用木材の全てを合法性確認材「フェアウッド」に転換すると宣言した。
立ち上げ後、このプロジェクトの遂行には様々なチャレンジが伴ったようです。

合法性確認の膨大な手間、原材料仕入れにおける原価の押し上げ、 さらには、市場におけるフェアウッドの認知の低さ、違法伐採に対する認識の低さ、家具全般の消費低迷、など

これだけのリスクが想定され、さらにはこれらの活動が押し上げたコストを吸収できる売り上げと利益を確保できる確証はどこにも無かったが、佐藤さんはプロジェクトを断行。 その結果として、 2013年3月、ワイス・ワイスはついに合法材100%、純国産材比率50%を達成。

日本家具メーカーで初の偉業を成し遂げることとなった。 こういった挑戦をしていた会社があったとは今日まで知りませんでした・・・非常に素晴らしい会社だと思います。

根本的な問題を発見して、その課題解決をしながら事業ミッションもクリアしていく。 事業を進めれば、同時に社会に「良いコト」がインプットさていく。正にワイス・ワイスは21世紀型で日本を代表する会社の一つ。お店にも足を運んで実際の家具やスタッフさんの対応も感じてみたくなりますね。

最後に

CSR活動ではなく、本業にこのような社会性を持たせる会社が海外を中心に増えているのが今の潮流のようです。

このような会社を見ていると、いわゆるお金が全ての指標となっていた資本主義経済の意味合いがちょっとづつ変わってきているように思います。こう言った文脈を「エシカル・ビジネス」と呼んだりもするようですね。

エシカル=倫理的=環境保全・社会貢献 ですから、この意味でワイス・ワイスを捉え直すと、極めてエシカルなビジネスを行っていることがわかります。

まだまだ良い事例が載せられていたので後日紹介していきたいと思います。
この事例のおかげで、自分の会社はどうなんだろうか?考える良いキッカケをもらっています。

今日はこの辺で。
それではー!