エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議
(通称:エネ経会議)をご存知でしょうか。

持続可能なエネルギーに裏打ちされた持続可能な事業経営と経済社会実現を目指す中小企業の経営者達の集まりなんですが、ここに所属する会社の中でも、エネ経会議の代表理事をされる鈴木悌介さんが経営する「鈴廣かまぼこ」の創エネ&省エネな取り組みが目立つようです。脱原発銘柄としてもかなり有名です。
鈴廣かまぼこ本社では、東日本大震災直後から生産ラインの調整や、エアコンを時間をずらして止めるなどの工夫をして、20%の節電を実現。 それから、創エネ、省エネの設備を導入してさらなる効率的なエネルギー運用を目指しているエネ経会議を代表するカンパニーです。

創エネとしては太陽光発電の導入で、工場や店舗など屋根に合計出力約110キロワット以上の設備を搭載。 2013年12月からは工場の給湯をまかなう太陽熱給湯システム(約2,200リットル)も導入しています。通常の太陽熱温水器と異なる工夫がされています。

この工夫がなぜあるかというと、工場では大量の温水が使われるため、家庭で使われるような温水器のように、昼間に太陽熱で暖めたお湯を使うだけでは、温水が足りなくなってしまう恐れがあるからです。

水を直接温めるのではなく、太陽熱でクーラント液を温め、温まったクーラント液で井戸水を温めるという熱交換システムにしてあります。 これにより、井戸水をそのまま給湯するよりも、暖かい時間が長持ちするシステムが成立しているという。夏場のガス代節約にかなり貢献しているんですって。

この太陽熱温水器はコストパフォーマンスが良いだけに、温水を使うような企業には積極的に導入いただきたいですね。 さらに省エネ設備として、レストランに地中熱利用換気システムを導入。

レストランは大空間なので、空調にエネルギーを多く使うため、そこに対する工夫。 地下の空気は安定していて、外気温より冬は暖かく、夏は冷たくなります。その性質を利用し、ここでは地下5mにパイプを通して空気を送り込んでいるという。

これにより、単に外気をエアコンに送るよりも、エネルギー効率が良くなり、一度地中に落とすので、ホコリや花粉が少なく、お客さんや従業員からも大変好評だそうです。また、レストランの天井には、水を流して気化させるパイプを設置。この設備により、夏の温度上昇を抑制しているようです。

こうした地域毎でのエネルギー供給体制の構築は個々の企業努力で十分に可能であり、持続可能な地域社会作りに繋がるアクションだと思います。

エネルギーという観点から経営を考える エシカルビジネス(良いこと)をしている会社の一例ですね。

参照:正しい家具を提供する家具メーカー「ワイス・ワイス」がエシカル(環境保全・社会貢献)すぎる。

今後もこのネットワークを通じてこのような企業が各地域に増えていくと、 地域循環が起こり、それこそ本当の地方創生に繋がっていくのだと思います。 エネ経会議のような取り組みは社会生と先進性の両面を捉えた参考にすべきプロジェクトです。

ちなみに鈴廣かまぼこさんは正月限定で1本5万円のかまぼこを売るらしいですけど、どんなものか一度でいいから見てみたい・・・5万円なんてとてもじゃないけど食べれない。

普通のかまぼこでは小田原の友達にたまに頂きますが流石のお味。山葵醬油がたまりません。 今日はこの辺で。
それではー!