"マーケティングと資本主義は蜜月関係である"

マーケティングの大先生、フィリップ・コトラー氏の主張です。 資本主義は今や多くの国で取り入れられており、他の社会システム(共産主義、社会主義など)よりも多彩な商品をつくり出すことができる。

ただし、多くの商品を存在させるためには、それだけ"多くの需要"をつくり出すことが必要になる。
したがって、マーケティング無しでは資本主義は成立しえない、資本主義の原動力はマーケティングによって支えられている、というものである。

まさにだと思います。

しかしながら、この関係により消費者の手元に必需品としての生産物がほぼほぼいき届いた場合(=市場が成熟した状態)でも、マーケティングは資本主義の原動力になるのでしょうか?

需要は原則としては買い替えのための消費だけになるので、この状況下におけるマーケティングは、過度な需要を"無理やり"作り出していることになります。

今の日本はほとんどの市場が成熟しているため"無理やり"感を半端なく感じてしまうんです。 

  ある一定の水準まで成長した国にとって、 資本主義というシステムの重要性が低くなるのは自然の成り行きだと思います。

そうなると、マーケティングと資本主義が蜜月関係とすれば、 必然的に従来のマーケティング(=多くの人たちに対するサービスや商品) の重要性も低くなってきていると言えます。

つまり、"21世紀型のマーケティング" を考えていかなければいけない、ということなんですよね。

これを考える上で、資本主義と強烈に結びつき成長を余儀なくされた企業にヒントはなく、むしろ小さくても良い商品、良いサービスをマーケティングしているところにミソがあると思っています。

こうした考え方の中で、大注目しているのが、 "ピンホール・マーケティング"という概念。 

文字通り「針の穴を通す=ピンホール」です。 ちょっと属性でターゲティングするとかではなく、 超キワキワの絞り方をして競争優位を獲得するという成熟社会を攻略するマーケティングメソッドです。 

ピンホールですから、成長や拡大を主目的とせず、限られた人たちにとってかけがえのないサービスや商品を提供していく考え方。

例えて言うと「料亭」とか「老舗」とかそんなイメージ。

昨日友人と北区王子にある「たのかん」という酒舗に行った時にも、 このピンホール・マーケティング的な感覚を受けました。
今後いくつか事例も紹介していきたいと思いますが、 知れば知るほど、体験すればするほど、今の時代に合ったマーケティングだと感じています。 特に地方のブランディング(=地方創生)に関しては必需品ですね。

これからは、ピンホール・マーケティングに偏らせて研究していきます。