昨日まで「新潟県燕三条」を巡ってました。
 

参考:皆さんGW(ゴールデンウィーク)の予定決まりましたか? 僕は新潟のスノーピークフィールドで話題のひとり(ソロ)キャンプです。


まとまった休みが取れた時に必ず「旅」を行うようにしてます。 これには幾つかの理由がありますが、最もらしい理由を言うとすれば「ステレオタイプからの脱出によるセンスオブワンダーを獲得したい」ですかね。


実はこうして名文化してみたのも初めてなんですが・・・この旅を終えて「これだ」と確信しました。

それと加えるのであれば「自分が見たもの以外は信じない」という強いモットーも動機になっているのは間違い無いです。

今回の旅の概要です。 
 

旅の概要

国内はもとより海外からも高い評価を得ている金属加工の産地、新潟県の三条市と燕市からなる"燕三条"地域。 iPhoneの背面パーツを製作した武田金型製作所が話題になったことをご存知の方も多いと思います。 その発祥は、和釘の生産が始まった江戸時代と言われ。明治時代に、鍛治屋が急増し、金物の商いを始めた三条の商人によって"金物の町"として全国へ知れ渡ることになったんだとか。
 

2011年に、三条市発祥のアウトドアブランド、スノーピークが本社及び工場を現在の Headquatrs へと移転した際に、オープンファクトリー(工場の一般公開)化を図ったことが、他の企業にも大きな影響を与え、燕三条地域にある工場のオープンファクトリー化が進行。既に3回の開催実績を持つ「燕三条 工場の祭典」は開催初年度から大反響で、地域活性化をリードする注目のイベントです。


出来ればイベントの実施期間が良かったのですが、"思い立ったが吉日"とも言いますし、連休中にこの町を訪ねてみようと思います。 列挙した工場を日中に全部廻る予定。
 

宿はとらず、"Snow Peak Headquarters" のキャンプフィールドでソロ(ひとり)キャンプ。(テントはスノーピーク社製のFAL2)夜はじっくりマインドフルネスできそう。そしてスノーピークの社員さんとも仲良しになりたい。

先端技術と伝統技法が交差する金物の町 "燕三条" 現地での出会いも期待して、行ってまいります。

4月27日 20:40 Facebookより

予想以上にたくさんの出会いと収穫が出来たので、

学び得たことを早速ですがダイジェストでまとめておきたいと思います。

カッコいい会社を分散させた地域ブランディング

スノーピーク * snowpeak IMG_1138


庖丁工房タダフサ IMG_1141


マルナオIMG_1144


諏訪田製作所IMG_1154

カッコいいのはスノーピークだけ、と思っていましたがそれは大間違い。

上記のように「カッコいい会社」が燕・三条市内に点在しているわけです。 マルナオ、諏訪田製作所、タダフサに関しては連続する田んぼの中に突如、現れるのですがその景色を見たら多くの人が絶句すると思います。
 

「伝統技法のものづくり」というそれぞれが元来有する価値同士のシナジーに加え、コーポレートデザインやコミュニケーションにまできちんと手を加え、エリア内に分散させ「面」を形成していることで、街全体がブランディングされているのだと感じました。

工業地帯的に集積させるのではなく、強い個性をエリア内に分散させることで「面」を作る。
地域活性化の好事例をこの目で見れたのはとても良かった。

継続する心が成熟した社会経済に必要な「コア」

  • マルナオ(1939年創業:お箸)
  • 諏訪田製作所(1926年創業:爪切り)
  • 玉川堂(1816年創業:鎚起銅器)
  • 武田金型製作所(1978年創業:プレス金型専門)
  • 庖丁工房タダフサ(1948年創業:包丁)
  • 義平刃物(1927創業:包丁)
  • 水野製作所(1937年創業:鉞(まさかり))
  • スノーピーク(1958年創業:アウトドアメーカー)
いずれの企業も長きに亘り、燕三条の加工産業を支えてきた企業。

"玉川堂"にいたっては、今年で200周年の長寿企業で、工場見学させていただいた際に今日に至るまでの過程を案内人の方が丁寧に教えてくれた。
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このようにして一枚の銅板を叩いて立体が作られていく鎚起銅器。

玉川堂は1816年に創業し、農家の合間の仕事して和釘の製作からスタート。景気低迷が影響して職人離れが相次ぎ、一時、経営難に陥った時もある。 資本主義の酸いも甘いも全部知っている。

今では職人の多くが20台〜30代の若手になりベテランから技術継承を行っているという。 全ての商品が職人の手作業のため、大量生産をすることはなく毎年変わらない数で売れる製品を一つ一つ丁寧に作る。職人の技術を目の当たりにすると、玉川堂で作られた銅器が高値で売られていることにも納得がいった。

200年という月日を絶えず継承されてきた伝統技術は"継続する心"を惜しみなく放っており、その心は「経済も社会も成熟してしまった現代」を次のフェーズへと進ませるトリガーであるように感じた。

玉川堂は、伝統技術を「経済のため」「心の充足感のため」の2つに使い分けほどほどに稼ぐを実現してきた。成長や拡大の獲得を優先してこなかった証が創業200年という形として現れてきているのだと思った。

継続する心は成熟した社会経済に必要な「コア」になる。

ぼくの旅はまさに「教養(リベラルアーツ)」


日常生活で様々に獲得してしまった素朴概念、ステレオタイプ、思い込み、そして流行の言葉やコンセプトを解体し、疑い、、自分を自由にすることこそ「教養」。

教養(リベラルアーツ)とは、もともと、日常生活で獲得してしまった様々なドクサ(教条・因習・固定化した概念)を相対化し、ぶちこわしながら「自己を解放すること」ができるということ。

ぼくの旅はまさに「教養(リベラルアーツ)」と言える。

今回の旅を通してこう思ったのです。

都市部で獲得した様々なステレオタイプや概念をぶち壊したいから旅に出る。 事前にプランはほぼ立てず場所だけ決めて到着した後に、情報を現地で集め「旅のしおり」を作っていくことが多い。

変に思い込みなどを作りたくないから感覚的にそうしているのだと思った。 そして自己解放(リベラルアーツ)がされればされるほどセンスオブワンダーを獲得しやすくなる。 ここには十分な因果関係があると思うようになりました。 この旅でも遭遇するほとんどすべての事象にセンスオブワンダーを感じました。


徹底的に「デフラグ」する時間は重要

参考記事: 「考える時間」と「デフラグの時間」から本当の個性は生まれる。
何も考えない「デフラグの時間」も「考える時間」と同じぐらい必要だと思っています。現代を生きる僕らは、なおさらこの時間を意識的に作るべきかなと。

ちなみに、デフラグとはIT用語で、以下のような意味を指します。 デフラグとは 〔 デフラグメンテーション 〕 〔 ディスク最適化 〕 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

人間の場合であれば、ただ何も意識せずに淡々と過ごす時間。人間が本来持つ「思考整理能力」に身を任せる感じです。
今回の旅で特に意識していた部分が「デフラグ」という時間。   
普段あれこれ考えすぎなのでいっそのこと考えない時間を作ってみたかった。

ソロだし実験するには丁度良かったのです。 結論的には「デフラグ」も取り入れた方がクリエイティブになれる。 意識的に取り入れた結果として 「アウトプットしたいネタ」がいい感じに頭の中で整理されているんです。何も考えない時間は無駄だと思っていましたがそうでもなさそうです。

今日までは「インプット偏重・思考偏重」になっていましたが、
  • 徹底的にインプットする時間
  • 徹底的に考える時間
  • 徹底的にデフラグする時間
この3つの時間をバランス良く使っていく方が良さそう。
これらが有機的に回り出したら様々なことが見えてきそうな気がしました。


今回学び得た4つのこと

  • カッコいい会社を分散させた地域ブランディング
  • "継続する心"が成熟した社会経済に必要な「コア」
  • ぼくの旅はまさに「教養(リベラルアーツ)」
  • 徹底的にデフラグする時間は重要

センスオブワンダーの獲得は楽しい。これにリベラルアーツが強く関連していることも今回の旅で明確になった。この目で確認した「継続する心」という成熟社会経済のコアを、自らのアイデアや行動にどのように引き寄せるかが今後のテーマです。

燕三条では10月初旬より町ぐるみで企画をしている「工場の祭典」が行われる。
その期間にどれほどのエネルギーがエリア内を巡るのか。
想像しただけでも多くの学びがあることは間違いないはず。

早速ですが再訪を前向きに検討しています。 

それではこの辺で。