「農機」にもシェアリングエコノミーの波が押し寄せています。

(課題)

農業機械は、農作業の効率化に不可欠だが、農作物の種類や栽培プロセス、季節などに応じて多種多様であり、利用期間の短さや頻度の少なさに比して、過大な投資が必要だ。

米農務省の「2012年農業統計」によると、米国の農家が保有する農業機械の総額は2440億ドル(約24.6兆円)規模で、農家1件あたりの平均額は11.6万ドル(約1,273万円)となっている。

(解決の仕組み)

米カンザスシティを拠点にコンバインのレンタル事業を手がけてきたFarmLink(ファームリンク)は、2015年10月、業界で初めて、農業機械に特化したP2P型オンラインプラットフォーム「MachinaryLink Sharing(マシーナリーリンク・シェアリング)」を開設した。

このプラットフォームを通じて、所有者は、一定期間、使用する予定のない農業機械を貸し出すことができ、利用者は、トラクターやコンバイン、収穫機、散布機など、様々な農業機械を、所有者から直接、借りることができる仕組みだ。
 

所有者は、農業機械を貸し出すことで収入を得ることができる一方、利用者は、農業機械を購入することなく、必要なときに、必要な機械を使って、農作業をすすめることができる。

(活用メリット)

米国では、これまでも、地域レベルで農業機械の貸し借りが行われてきたが、同じ地域内では、農作物の種類や栽培スケジュール、収穫時期が重なるケースが多く、他の農家との間で農業機械を融通しづらいのが実態だ。

その点、「MachinaryLink Sharing」を活用し、栽培する農作物やそのサイクルが異なる、他の地域の農家とつながることができれば、農業機械を融通し合える可能性が広がるだろう。

MachinaryLink Sharing|https://www.machinerylink.com/


1件あたり約1,000万円強ってイニシャルコストがかかりすぎです。自営業でしかも農家収入で揃えるのは困難だし、投資回収も何年かかることやら。


こうした様々なリスクを大いに孕んでいるためこれまで雇用が定着してこなかったのはうなづける。

こうした課題に対して切り込んだのが「MachinaryLink Sharing


日本にもこうした流れが数年も経たないうちに来るのでしょう。

ヤンマーなんかが仕掛けたら面白い、というか仕掛けてほしい。


参考記事:【ロボトラ(ロボットトラクター)】が耕うんダブル幅を実現!ヤンマーが切り拓く農業の新世界がめちゃくちゃカッコいい。


地方創生、農山漁村の復活、ポスト資本主義など様々な文脈で「一次産業の復活」がポイントとして取り上げられるようになっていますが、就業に関しては、技術継承はもちろん、設備投資のイニシャルコストが異常にかかるのは大きなハードルになっている。林業・漁業もそう。

 

こういう視点で見れば、すべての一次産業にこのような新たなプラットフォームが成立すれば一次産業の就業人口は一気に増えるのかもしれません。
 

林業に関しては、イニシャルコストの高さを、施業範囲を狭めることで回避しそれでいてきちんと稼ぐモデル(自伐型林業)が普及し始めているが、あれば参入は更に増えていくと思います。
 

日本の一次産業へこの波が早くに来ないか切に願っています。