TanaShin(たなしん)です。

・表と裏

・テーゼとアンチテーゼ

・陰と陽

・男と女

・与党と野党

のように、人は物事を論ずる際に頻繁に「二元論」を用います。
これはロジカルシンキングにおける非常に基礎的な考え方ですよね。

平成28年6月2日に閣議決定した「ニッポン一億総活躍プラン」
本プランは、我が国の経済成長の隘あい路ろの根本にある少子高齢化の問題に真正面から取り組むものです。日本経済に更なる好循環を形成するため、これまでの三本の矢の経済政策を一層強化するとともに、広い意味での経済政策として、子育て支援や社会保障の基盤を強化し、それが経済を強くする、そのような新たな経済社会システムづくりに挑戦していきます。
本体(全体版)
今日はこの「逆説」についてです。

■ぼおっとしている時間作ろうよ!

日本の哲学研究者 内田樹さんがこんなツイートをされていた。

一億総活躍ではなく、1億総グータラ。


知的成熟が進行していくためには「ぼおっとしている時間」が大事で、 「総活躍」なんてしてたら考えが成熟しないってお考え。

・「咀嚼」のために2倍の時間を取る。

・「着床」するまでの沈降速度を計測する。

これらは「総活躍」している状態では決してできない所作です。

そういえば以前、灯台もと暮らし 隠居系男子の鳥居さん(@hirofumi21も似たようなことをおっしゃっていました。

「考える時間」と「デフラグの時間」から本当の個性は生まれる。
「デフラグの時間」も同じぐらい必要。

一方で、何も考えない「デフラグの時間」も「考える時間」と同じぐらい必要だと思っています。現代を生きる僕らは、なおさらこの時間を意識的に作るべきかなと。

ちなみにデフラグとはIT用語で、以下のような意味を指します。 デフラグとは 〔 デフラグメンテーション 〕 〔 ディスク最適化 〕 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典

人間の場合であれば、ただ何も意識せずに淡々と過ごす時間。人間が本来持つ「思考整理能力」に身を任せる感じです。


"自然治癒力"に近いイメージと表現すればわかりやすいでしょうか。その時間を意識的に作ることができるかどうかで、生産性が大きく変わって来ると思っています。 一番わかりやすい代表例が、睡眠時間でしょう。

「必ず7時間半以上睡眠時間をとるようにする」というのも、立派なデフラグの時間のとり方です。 その他にも、散歩やランニング、食事を作ったり、掃除や洗濯などの家事もそうです。瞑想や入浴なども含まれるかもしれません。

"日常"の中に当たり前に存在する作業や、ルーティン作業など淡々とこなせることが、デフラグの時間には最適だと思っています。

ちなみに、高城剛さんはスケジュールの中に「空を見上げる時間」という項目を入れ込んで、毎日決まった時間、ただ空を見上げていたそうです。そうやって何も考えずにただボーっとするのも、立派なデフラグの時間です。
忙しく働いていることが正義で、ぼおっとしているのは悪、といった実は根拠のよく分からない勝手な先入観が出来上がっている現代社会ですが、この「総活躍」に対して「総グータラ」というアイデアはかなり重要だと思うのです。

実際、定期的に「デフラグ」や「ぼおっとする時間」を作るように心がけています。

なぜならば、現代はあまりに受信している情報が多すぎて「知的成熟」が進行しにくい社会になってしまったことをなんとなーく掴んでいるからなんだと思います。

まあ、そこまで頭の回転がいいわけでもないし、ゆっくり咀嚼するのが好きだというのもありますが。 「総活躍」してもいいけど、そうじゃない「総グータラ」の両面を考慮して初めて選択をするのが世に言うロジカルシンキングだと思うんですけどどうでしょう。

総活躍をしている人もたまには「エゴンシーレ」みたいに「ぼおっとする時間」作ってみたらどうですかね??意外とその効果が分かったりするかもしれません。 こちらからは以上です!

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