TanaShin(たなしん)です。
岐阜県郡上市石徹白の建築工房を見てから「廃材」のことばっかり考えてます。
【岐阜県石徹白洋品店を訪ねて】杣(そま)大工という素晴らしい「伝統技術」を知った。
今現在、廃材の活用がどれほど拡がっているかツイッターでサクっと調べてみましたよっと。
廃材活用、思っていた以上に急増中です!
ご近所さんの廃材から焼杉風にリメイク日曜大工のお椅子上手ー(*^^*) pic.twitter.com/7ezHcxhfM9
— かよかよ (@kayotan1212)
廃材でプランター作りました
通行人に見られながらノコギリ&トンカチ
廃材、残しておいて良かったです pic.twitter.com/a4r03Dwuyh— arahires-アラヒレス- (@arahiresbox)
東南アジアの家屋や農耕具などの廃材を再利用して制作した、おしゃれな飾り棚です☆カーブした脚に荒削りな天板と、とても個性的なデザイン♪古材の素朴な質感と重厚感、無骨さが素敵です!https://t.co/Rz4JOaAgFl pic.twitter.com/nZONXEXK1J
— najam (@Perrier_r)
民芸風 下駄箱❗️
かなり予算が厳しかったけど廃材や在庫の材料使って完成しました
赤字だけど、喜んでくれたらOKと言うことで・・・(^.^) pic.twitter.com/Ch6YCMR65z— candy bar (@c_b2006)
廃材で棚を作った。廃材活用楽しい!ノコギリ買ってこよう。 pic.twitter.com/Sqaw9zvShX
— イケダハヤト (@IHayato)
ストレス解消に廃材で棚を作った。楽しい…。もっと廃材ほしいぜよ。 pic.twitter.com/gTBlzEvJPu
— イケダハヤト (@IHayato)
このように暮らしのそこここに廃材活用が見受けられるようになっています。
特に中山間地域、いわゆる田舎暮らしの人に多い。
いいな、いいね。
きっと解体現場に足繁く通い、業者さんと直接交渉をして破格のお値段で手に入れることができるのでしょう。
菓子折りや缶ジュースと交換。たまにタダ(=0円)とか。
等価交換の論理はそこには一切発生していないはず。
廃材活用はすぐに出来そうな暮らしの知恵。
上手に取り込めばそれだけで「豊か」になれる。
古民家への支持は「廃材」という細部まで着実に浸透してきている気がします。
「廃材」は名を変え指示を得る。
ここで少し脱線。
よくよく考えると、
「廃材」には「別の名」が多いことに気づきます。
「古材」
「アンティークウッド」
「ヴィンテージウッド」
最近では「リクレイムドウッド(reclaimed wood)」という言葉も目にするようになりました。
これらは一般的には「廃材」と呼ばれるのだと思いますが、昔、この「廃材」に価値を見出した先人(商売人かも?)がこのような「二つ名」を付け、見方を変え価値を高めようとしたのだと思います。
解体現場などから安価(時にはタダ)で貰ってきた「廃材」の価値を見つけ、カッコイイ名前をつけて商売するというのは、如何にも賢いというか、むちゃくちゃやり手な感じがしますよね。
商売の観点からすると素晴らしい錬金術です。
「木材の経年がもたらす価値」を求める人がいることを探したこと自体が素晴らしく、まさにマーケティングのお手本ですよ。
信州諏訪にリビルディングセンターをつくる!
魅力にとりつかれた結果、毎日のように「廃材」というキーワードで情報を集めているのですが、その中で、とっても素敵なクラウドファンディングプロジェクトに出会いました。廃材利用で豊かな暮らしを。信州諏訪にリビルディングセンターをつくる!
世界一住みたい街・アメリカのオレゴン州ポートランドにある建築建材のリサイクルショップ、リビルディングセンターを信州諏訪につくります。動画もありますので覗いてみてください。
いま、ゴミとして処分されているモノたちが10年後、資源と呼ばれる文化をつくります、より豊かな日本社会をめざしていけると信じて。
そう、ポートランドの リビルディングセンターを信州諏訪につくるプロジェクトです。
プロジェクト本文から下記引用。
「いい空間をつくる」ために、依頼をもらった土地に生活道具・工具・調理道具を一式車に詰め込んでその土地に3ヶ月程仮暮らしをしながら、取り組んできました。 そして、完成したらその土地を去る。そんな遊牧民みたいなはたらきかたをしてきました。ぼくは建築を生業にするわけではないので、思考プロセスは全く一緒ではないけれど、帰結した部分はもちろん中盤からはなんとほぼ一緒。
デザイン、施工、運営設計、ディレクション、撮影、ケータリング・・・自分達が出来ることならなんでもやる!をモットーに体まるごとプロジェクトにのめりこむ。 かっこいいだけでも、料理がおいしいだけでも、接客がいいだけでも、「いい空間」はつくれない。 じゃあ、いい空間ってなぁに?どんな空間? そんなことを施主と話しつくりつづける毎日は、なかなかしんどいながらもいい時間でした。
そうして空間が完成して自宅に帰り2,3日過ごしたら、また次の現場に旅立つ。ここ4年ほどそんな生活をしていました。 その生活のなかで気づいたことは、日本中で古い空家やビルが壊されているということ。
2年前に移住した長野県下諏訪町は数カ月ごとに帰ってくる度になんだか道の見通しが良くなっていて、そこにあった建物がなくなっていたし、 日本全国で仮暮らしをしていると、解体現場に出くわすことも少なくありませんでした。 私達はそういった場面に出会う度、処分するはずだった廃材を分けてもらい、その建物の思い出を引き継ぐような気持ちで空間におさめてきました。
本当は古い建物がその姿のまま、これからの10年20年の街の風景をつくってほしい。空家がどんどん壊されていくのは、古いものが好きな私達としてはかなしい。 だけどみんなそれぞれの事情があって暮らしが変化するなかで、同じ姿でいられないのは仕方がないこと。例えば家族構成の変化で建替が必要だったり相続のタイミングで手放さざるを得なくなったり。
その中で、自分達がいま持っている技術や知識、いまの日本の状況やこれからの日本にある可能性や問題、そういったものを省みた時に自分達になにができるだろう?と考え始まったのが、今回のプロジェクトでした。
かっこいいだけがいい空間じゃあない。
そして、僕らが普段暮らしている同じ時間に、日本中で古い空き家やビルが壊されているんです。
こうした気持ちや意識を大事にしたい。
そして何か社会に対してアウトプットしていきたい。
そう考えていた最中にこのプロジェクトに出会ったため、即座にパトロンです。
今はこのプロジェクトの支援という形でしか、自らの意思を表明できていませんが、いずれはより大きな意思として形にしていきますんでよろしくです。
最後に
小さい頃しょっちゅう「廃材」を使って作品を作っていたことを思い出しました。その時は主に金属類のマテリアルが多かったように思いますが、じいちゃんからもらったネジやナットや針金を使って、カブトムシやカマキリなどの「虫」をひたすら量産していた記憶があります。
まさにこんな感じで。#GEAD #ギアッド
— A STORY TOKYO 新宿東口店 (@AstorySE) August 28, 2016
D-Ring R16 (12号) #スチームパンク #リング
何かの廃材やパーツがつなぎ合わされ、プロペラは実際に回転します。
詳細→https://t.co/R1ESTjtEZ3#新宿 pic.twitter.com/rYRowpuOwc
(あ、こんな精巧ではないか笑)
当時は「廃材の活用」という意識なんて一切なかったと思います。
多分、モチベーションはただそれがカッコよかったから。
幼き頃からこの持ち合わせている「廃材」への興味が、30歳になってさらに溢れ出そうになっています。
はてさて、どうしたものか。
いろいろ楽しくなってきましたよ。
このブログを書いているTanaShinのプロフィールはコチラ