TanaShin(たなしん)です。
ここ1週間ずっと林業と関連産業についての実践と勉強だったんで、ここいらでツイートまとめでもしておこうかと思います。いろいろと深くなってきた感じ。
小さく初めて選択と集中
現在、自伐型林業家を育成するプログラム(雇用創出)に関わっていますが、その中で新しいお話がポロポロと出てきています。
雇用創出、商品開発、新規事業開発、色々な相談が入ってくるようになってます。頭でっかちを嫌う現場主義の立場からのアイデアを少しづつでも前進するためのファクターにしていきたい。最近は休みなしで兼業的な生活してます。林産業は面白い、うん。 pic.twitter.com/K9FkLuRedD
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna)
商品開発に、新規事業開発。ホワイトだけに偏らない、現場に立脚した視点でアイデアをまとめてゆかねばです。 初めは、パイロット的に幾つか小さく立ち上げて選択と集中で大きく勝負をかける感じかな。
林業は様々な「縁」や「つながり」に基づく生業
それで、アイデア作りのために東京都青梅市で林業経営を行う林業家も合間で訪ねてきました。東京と埼玉にまたがる100haの山を見学させていただきましたが新たな発見もそここに。
東京都青梅市成木で100haの山林施行を行う林業家を訪ねました。代々バトンが受け継がれているようで今は親子で行われているということ。東京にもまさに中山間地域と言える場所がある。成木は日本の縮図か。 pic.twitter.com/2iZJ5ZbuZl
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna)
山のことを考えながら、クリエイティブに販路を開拓し、地域再生に取り組んでいるというお話はとてもエキサイティング。
FAAVOを使った地元産材の普及促進プロジェクトや、
こども達に木の温もりを!青梅杉で作る木のテーマパークを駅前に作りたい!
都心(大きな市場)に近いことを利点に、品川の建築事務所に販路を開拓したり、地元幼稚園の遊具開発に卸したり。非常に楽しそうにお話されていました。
話の中には多くの「人」が登場し、林業は様々な「縁」や「つながり」に基づく生業であることを改めて実感させられたところです。
林業の再生は、必然的にコミュニティの構築と再生へとつながっていくんだと思います。
兼業・副業で活きる林業
林業はやっぱり「副業」や「兼業」に向いている。
このあたりも実態と合わせてようやくわかってきた感じがします。
種を植えれば次の年には収穫できる農業とは大きく違い、お金になるまでに30年〜50年かかるのが林業の一番のネック。稼ぎに頭が傾倒すればそれは山林に大きなダメージを与えることになりかねません。「田舎にいけば専業林業ですぐに稼げるようになる」これは安易すぎで真理ではない。現在稼げている人がどんな人か。どんな山林を持っているか。ちゃんと自分の目でみて確かめた方が良い。兼業のベクトルで、農業と違ってすぐにお金にならないことを頭に入れてクリエティブな発想が必須。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna)
林業を主業として考えるよりも、林業を含む複合型で切り開く方が現時的。 主業との組みわせ、地域地域でアレンジをして面白い林産業を自らで創るという思考です。
国家施策は修正必須
間で林野庁の方のお話を聞く機会もありました。林野庁の方が林業政策に関して細かな法律から実情まで詳しく教えていただいた。来週行われる日本財団のフォーラムの1つの目玉である自伐型林業の捉え方ももちろんセットで。森林林業基本計画はビジョンが明確でなく地球環境を配慮した長期的な目線が不足していてこのままではうまくいきそうにない。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月22日
このままいくと市場経済(国産材の利用率50%に引き上げる)を中心に考えた川上川下の論理は今後どこかで立ち行かなくなる。問題はそここにあって合板集成材の需要の蔓延、大規模なハード投資をしてしまった素材生産工場、山川でいけば高性能林業機械の所有などが代表的な例。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月22日
確かに現在の山林の切り時(標準伐期)を迎えていて、それを活用しようという考えはわからなくもないが、市場優先過多でその結果生まれるデメリットを軽視しすぎな気がします。個人的な見解としては、50%という目標の修正と森林組合の再定義をするべきだと思う。国全体が難しければ地域単位で。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月22日
国の方針がそう簡単に変わるとは思えないので、自治分権の考え方で地域ごとにシステムの切り替えを行っていくしかないのでしょう。皆伐したら元には戻らないので、長期的な択伐施行が本丸。無垢材需要を増やし、林業家の手元に残るお金を増やす。ドイツの動物愛護に関係する法的整備くらい、新たな法整備が必須。ただしこれは理想論でしかなく実現するかどうかも不明。この社会に向けて自分が出来ることを1つずつやってくしかない。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月22日
それもできるところから、です。
山間地域でも農業ができるって話。「焼畑農業」がやりたい。
「昔は急峻な山間地域でも農業をやっていた」
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月25日
今日聞いた話の中で個人的なトピックはこれに尽きます。森林を循環的に利用し、環境と調和した伝統的な「焼畑農業」で30年単位で森づくりを進め地方創生が行なわれている地域があることを知った。
1年目に伐採と火入れ、そしてソバの種を植える。2年目以降は1年置きに雑穀系でヒエ、アズキ、ダイズの順で穀物輪作。5年目以降は山の回復期に充て30年間の育林を行う。そしてまた伐採、火入・・・というループ。農家が所有する50haの山林を毎年1hづつ焼畑を行うんだとか。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月25日
山林活用に関しての新たな視点が加わりました。「農業は平地でしかやらないし出来ない」という既成概念が見事に壊れました。この農業手法は林業との兼業に正しく向いており、自伐型展開とコラボレーションが可能と感じています。焼畑産物は通常の農業産物よりも高付加価値で販売が出来ると言った事例もあることから稼ぎと暮らしの両立も出来そう。
— TanaShin(たなしん) (@Shingo_tna) 2016年9月25日
これについては早速情報収集とアクションプラン設定に入りたいなと思います。
最後に
来週の目玉は虎ノ門で行われる日本財団主催のソーシャルイノベーションフォーラム。◎みんな、ソーシャルイノベーションフォーラムに行こうぜ!
— 駒崎弘樹:Hiroki Komazaki (@Hiroki_Komazaki) 2016年9月25日
「日本を代表する社会起業家」と言われながら、日本財団が選ぶ「ソーシャル・イノベーター」には選出されていない駒崎です・・・
https://t.co/VTfkilBwoE pic.twitter.com/obucIEVvoc
「自伐型林業」はきっと脚光を浴びるでしょう。
関東の皆さん、この機会お見逃しなく!
林業と関連産業はやっぱり面白い。
こちらからは以上です。
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