TanaShin(たなしん)です。

「ネスカフェ」や「キットカット」を知っていても、そのメーカーであるネスレの企業イメージは薄いかもしれません。

でも実は時価総額約26兆円で世界13位に位置する超巨大グローバル企業

時価総額ランキングの顔ぶれが入れ替わる中で成長を続け、”食の王者”として150年を生き抜いてきた。150年で赤字はたったの1回だけ。

ネスレはなぜ凄いのか。

今週発売の週刊ダイヤモンドは「食の帝国 ネスレ」の特集です。 ビジネスアイデアを考える立場にいる方には是非読んでいただきたい。

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Contents

Prologue|なぜネスレは凄いのか
・インタビュー ピーター・ブラベック(ネスレ会長)
・数字で見る「凄いネスレ」     

Part1|世界を買いまくる!王者の哲学

・”21世紀の石油”で覇権を握る 水から1兆円稼ぐ勝者の理
・農村開発なくして繁栄なし CSV経営に突き進むワケ
・交渉の裏にロスチャイルドも M&Aで築き上げた巨大帝国
・売却候補はこうして仕分ける 独自ツール「アトラス」の全貌

Part2|新興国を攻めまくる!現地化経営の真髄

・アリババ社外取も務める幹部 女傑ワン・リンが導く中国改革
・ネスレ製品で埋まるマニラ これぞ現地化経営の真骨頂
・ネスレは味の素の兄貴分!? 新興国モデルも瓜二つ
・これが現地化の真髄だ! 世界のネスレ進出国と各市場での商品現地化例

Part3|成熟市場に風穴を開けたネスレ日本徹底解剖

・本社も失敗も恐るるに足らず 邁進する日本法人の突破力
・これもネスレ日本のネットワークだ! ネスレ日本の提携企業一覧
・現場の機能と裁量を高めつつ手綱を締めるシステムの妙味
・インタビュー高岡浩三(ネスレ日本CEO)

Part4|変わりゆく食ビジネス 王者の焦燥と大望

・キットカットが店頭にない! 世界中で押し寄せるPBの波
・従来型食品メーカーから脱皮 ヘルスケアで築く新たな帝国
・95年ぶりに社外から抜てき 次期CEOは何者なのか
・インタビュー ポール・ブルケ(ネスレCEO)
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買収売却で巨大帝国を創り上げてきたネスレ。

現地化経営で、ヒット商品の7割を現地から生んでいる。

ヘルスケアで築き上げている新たな帝国の姿。

凄いネスレの理由が読めば良くわかります。

そして、ジャパン・ミラクルを実現した「ネスレ日本の徹底解剖」では今後の日本ビジネスにとって重要なヒントが散りばめられていました。

今日はこの点について少しだけ話をしようと思います。

ヒント①:徹底した顧客接点による問題抽出

本書では、マイナス成長を続けていたネスレ日本がプラス成長の優良組織へ生まれ変わった理由を「問題解決型ビジネスモデルへの転換」と紹介をしています。

①時代の変化 → ②消費者が抱える問題 → ③ネスレ日本による問題解決

「ネスカフェアンバサダー」や「キットカットショコラトリー」などヒットしているビジネスは全てこのプロセスで考えられ、見事に問題解決を行っています。

そして、売れている。

時代が変化すれば、消費者の抱える問題も変わる。

だから消費者の問題を常に探る。


ここに精力を傾倒しているのだと思います。

例えば、VOC(Voice of Consumer)センターのカスタマー対応を見るとその意識が垣間見れます。 こんな風にツイッターでプッシュ型の対話を重ねている企業ってそうはいないんじゃないですかね?

僕が知っているのもネスレくらいで、
対話をしている中から消費者の抱える問題を探っているのが分かります。

さらに、この行為自体が消費者にとっては好印象の様子。 いや本当にマメですよ。
VOCセンターの皆さんご苦労様です。

これに限らず、おそらくEC会員の声や、電話応対の記録など細かな顧客接点を一つ一つ大事にしてその社会ならではの問題を抽出するようにしているのだと思います。

ヒント②:新しい仕組みを作るための積極的なパートナー提携

そして、今やネスレ日本では「仕組みを作り出す」 がモットーとなっているため、どんどんと提携パートナーを増やしています。 有名なところでいけば、ミニシアター型広告の「ネスレシアター」のプラットフォームになっているYoutbe(つまりGoogle)


ネスレの新たな広告チャネルとして根付いてきています。

また、最近ではコーヒーマシンの販売に「pepper(ペッパー)」を導入。 ソフトバンクグループの開発力も上手に使っています。

この他にも、ソニー、日立製作所、スカイマーク、アスクルといったように仕組みを生み出すためのネットワーク構築に積極的。

このネットワーク構築が、問題解決型ビジネスを支えているというのは言うまでもないでしょう。

買収売却で成長してきた企業DNAはこうしたところ(使えるものはどんどん使う)にも根を張っているのかと感じたところです。

最後に

ネスレ日本の躍進を支えるこの2つのポイントはどんなビジネスモデルでも今後、必須になってくると思います。理解しておいて捉えておいて損は絶対ない。

あとは現地化経営も外せない。

当ブログでは「ネスレ日本」に関する記事を幾つか掲載していますが、何を隠そうネスレ日本をビジネスアイデア構築のお手本にしているうちの一人です。

日本という成熟社会でこれだけ元気な企業は他にあるのかどうか・・
本当にすげえ会社です。

「食の帝国 ネスレ」 ご興味ありましたら是非お手に取ってみてください。



過去の参考記事:

【マーケティング4.0】はネスレ日本(高岡社長兼CEO)から学べ。解説が平易なので誰でも読みやすい良本!


「Catering(キャッタリング)」に想うネスレのマーケティングの巧さ。


キットカット ショコラトリーで【贈り物】というコミュニケーション欲求の全てを手に入れるのか?
「テクノロジーの進化によるパラダイムシフト」消費者は自由を手に入れた。

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